キプロス問題がFX(為替相場)を直撃!預金の40%没収される!?

たった数十億ユーロで、ユーロ圏の人々の将来が危機にさらされている・・・。

これはどういうことなのか簡単に説明すると、キプロスに対するユーロ圏の金融支援計画により、
システミック・リスクを引き起こす懸念が出てきたからだ。

その内容は、ユーロ圏がキプロスへの支援規模を100億ユーロ(約1兆2300億円)に圧縮するため、
キプロスの銀行預金者から58億ユーロを捻出するよう求めたこと。

キプロスはなぜ危機に陥ったのか

ではなぜキプロスは危機に陥ったのか。

それは、ギリシャ危機で投資家が一部債権を強制的に削減され、キプロスの銀行が大きな損害を受け、
政府が銀行に資本注入するための資金を用意できなかったためだ。

ユーロ圏が支援しなければどうなる?

もし支援がなければ、債務不履行(デフォルト)やユーロ圏離脱の恐れが考えられる。
もしユーロ圏離脱となれば、ステミック・リスクを引き起こす要因となりうるのだ。

もしステミック・リスクが現実のものとなれば、ユーロ圏は未踏の領域に入る。

ユーロ圏の誤算

キプロスは危機問題とその解決策には大きなミスマッチ(誤算)があった。

なぜ、ミスマッチが発生したのか。
それは、キプロスの銀行が破たんし、人口80万人の経済が崩壊したとしても、その他の欧州諸国には直接的な影響を与えるにはあまりに規模が小さいと考えたからだ。

その考えは、キプロスがユーロ圏にとどまると想定されているからだ。

ユーロ圏を離脱せざるを得なくなる?

ユーロ圏離脱は現実に起こり得る話になる。
欧州中央銀行(ECB)がキプロスの銀行に対し資金引き揚げに踏み切れば、
キプロスは本格的な金融危機に見舞われ、ユーロ圏を離脱せざるを得なくなるのだ。

そうなると、ユーロ圏は未知の世界にになるだろう。
ユーロ圏で1つの国が離脱できるのであれば、他の国も離脱できるということになってしまう。

ユーロ圏財務相たちは、キプロスへの預金課税の決定が危険な賭けになると想定していない。
たった数十億ユーロの話で危機になるとはまったく想定していない。

一方、キプロスに低利の融資を供与するという安易な策を施せば、
他のユーロ諸国も政策の失敗の責任を負わなくても済むと捉えかねない。
その結果、すべてのユーロ圏諸国が将来、システミック・リスクを抱えるようになる。

預金保護

銀行の預金保護については、EUの預金保証の上限である10万ユーロまでの預金は保護されるようですが、キプロス銀行の保険対象外の預金者は最大40%の損失負担が求められる。
一方で、ポピュラー銀行の保険対象外の預金者は、預金のほぼ全額が失われる見通しのようです。